鑑真 和上のすごい意志。
世界的に見れば多くの偉人がいるが鑑真もそんな偉人に間違いなくはいると思う。
鑑真は自国の為でなく日本という他国の為に生涯を尽くした。
当時の唐は海外への出国を禁止していた。
なのに、鑑真は法を破り6回日本へ渡航を試みたのである。 6回目に薩摩に漂着し平城京にはいる。
失敗は5回に及び役人に捕まったり漂流したり、苦難の中で5回目で失明する。
唐の高僧であった鑑真を日本の二人の僧侶が訪れ、来日を説得する。
当時の日本の仏教界は乱れていた。
僧侶( 私度僧 ) になれば租税が免除されるので誰も彼も僧侶になり、レベルは低下していた。
国宝、鑑真和上像
鑑真は弟子に日本行き促すも誰も決意しないので自ら渡日を表明する。
その結果、21人の弟子も従うことになる。
鑑真は東大寺で仏教を広めていく。
そして、763年 唐招提寺で息をひきとる。
日本行きを決意した事、5回も失敗しながら、決意を維持した事、失明しながら日本の仏教界に寄与した事、何と強い意志力。
以前、東京国立博物館に特別展を見に行った時、鑑真和上像が微笑みをたたえてたのを、今でも思い出す。